3Dゲームを作るために必要なプログラミング言語と学習方法を解説

3Dコンピューターグラフィックを使った3Dゲームは立体的なキャラクターを操作し、奥行きのある世界観を楽しむことができます。

一昔前まではビデオゲームは子どもの娯楽というイメージが強くありました。

しかし、現代では下記の理由により今やゲーム市場は子どもから大人まで楽しめる娯楽として、活況に沸いています。

中でも、3Dゲームは現在家庭用ゲーム機から、スマホ・パソコン、VR機器まであらゆる端末でプレイが可能です。

現在ではビデオゲーム市場の主流となっています。

プログラミングジャパン

自分が開発に携わった3Dゲームで多くのユーザーが楽しむようになるのは開発冥利に尽きますね。

しかし、このような悩みを持つ人も多数います。

この記事では、以下のような方に向けて

3Dゲーム開発におすすめの次のスキル習得に最適な学習方法を紹介します。

3Dゲームプログラミングとは

3Dゲームプログラミングとは、3Dゲームを開発するために必要なプログラミング技術のことです。

3Dゲームプログラミングを行うためには、次のスキルが必要です。

近年では、PS4やXbox Oneなどによる、リアルな3Dゲームが主流となっています。

3Dゲームと2Dゲームの作り方の違い

ここでは3Dゲームと2Dゲームの違いを解説します。

まず、2Dゲームは上下・左右の2軸の動きしかありません。

エンジニア

例えば、ファミコンのスーパーマリオのような、横スクロールの平面なゲームをイメージしていただくとわかりやすいですね

一部の2Dゲームでは、パラックススクロールと呼ばれる効果を使用し、背景を前景と異なる速度でスクロールすることで、奥行きのある錯覚効果を作り出しています。

プログラミングジャパン

キャラクターが360度回転できるので、現実世界にいるような感覚でプレイできます。

当然、3Dゲームの方がはるかに複雑な設計が必要です。

3Dゲームのキャラクターの作り方

3Dゲームの特徴は立体的なキャラクターやグラフィック。

代表的なモデリングソフト

ソフトによって費用が掛かるものもありますが、中には無料で使えるフリーソフトもあります。

興味のある方は触れてみてはいかがでしょうか。

モデリング

キャラクターのモデルのデザインや仕様を決定する工程です。

一般的にはモデリングソフトのポリゴンを使ってモデリングしていきます。

モデリングの手順としては以下の流れとなります。

スカルプトモデリング

スカルプトモデリングを簡単に説明すると、「PCの上で粘土をこねるようにモデリングするもの」と捉えていただくとイメージしやすいでしょう。

モデリングソフトに比べて直感的にモデリングが可能です。

質感や細部にこだわりたいキャラクターの造形に適しています。

リトポロジー

リトポロジーとは、「ポリゴンメッシュを再構成する工程」のことです。

ポリゴンの数が少ない（ローポリ）とキャラクターがカクカクし、ポリゴンの数が多い（ハイポリ）と滑らかな造形のキャラクターになります。

プログラミングジャパン

それらのポリゴンで構成された網掛けのことをポリゴンメッシュと呼びます。

そして、このポリゴンメッシュを構成していく工程を「トポロジー」と呼びます。

ハイポリで作成されたキャラクターはデータ容量が多いです。

そのため、モデリングやスカルプトモデリングで作成したキャラクターをいきなりハイポリに落とし込むと処理が追いつきません。

エンジニア

ハイポリをローポリに落とすこと、つまり、リトポロジー（再構築）が必要です。

3Dゲームプログラマーになるには

現在、PS4やWiiなどに代表されるように、ビデオゲームは3Dが主流になっています。

今後VRや5Gの技術が発展すれば、さらにゲーム開発は複雑かつ高度な技術が必要となるでしょう。

ゲームプログラマーになるには主に3つの方法があります。

ゲーム会社に就職して、ゲームプログラマーになるためには学歴を問われるよりも、ゲームプログラマーとしての基礎的な要件は満たしているか？が問われます。

しかし、情熱だけで務まる仕事ではありません。

その点は注意が必要です。

数学・物理・英語・国語の知識習得

3Dゲームプログラマーになるためには、数学・物理・英語・国語といった学力が求められます。

中学・高校で学んだ内容を使うことも多いようです。

数学・物理

3Dゲームの場合は、キャラクターや物体に動きを付けたり、現実世界のような奥行きのある世界を作ります。

国語

プログラミングの際は、仕様書を読み解くための読解力が求められます。

さらに不明点があれば、今自分がどういう状態で、何に困っているかを言語化する力も必要です。

英語

プログラミングコードはすべて英文です。

英語がわかれば理解が早くなります。

また、オンライン学習の場合もコンテンツ量が多いのは圧倒的に海外サイトです。

プログラミングのスキル習得

ゲームプログラマーになるには、プログラミング言語の知識習得は必須です。

プログラミング言語といっても、いろいろな言語があり、ゲームエンジンによって使用する言語も異なります。

例えば、ひとつのプログラミング言語しかわからないゲームプログラマーはその言語を使用しているゲーム会社から選ばなければなりません。

2つ、3つと扱えるプログラミング言語があれば、その分選択肢は増えます。

プログラミング学習者

そんなに覚えられない

大丈夫です。

プログラミングジャパン

各プログラミング言語は文法が似ている部分も多いので、完全に一から覚えたときに比べて楽に取得できるはずですよ。

オリジナルゲームの開発実績

ゲーム会社への就職試験の際には、オリジナルゲーム（ポートフォリオ）の提出が求められる場合があります。

中には、「プログラミング言語を完全にマスターしてからオリジナルゲームを開発したい」という方もいるでしょう。

その中でわからない部分は都度調べながら解消していくという流れの方が、早く、確実にスキルが身につきます。

3Dゲーム開発におすすめのゲームプログラミング言語

ゲーム開発にはプログラミング言語の習得が必要です。

プログラミング言語といっても色々な言語があります。

プログラマー志望者

特に初心者の場合「一体どれから学習すればいいかわからない」と悩む方も多いでしょう。

ここからは、ゲーム会社で使われることの多いプログラミング言語を特徴とあわせて紹介します。

Swift

Swift（スウィフト）は、Appleが提供するプログラミング言語で、主にiPhoneアプリの開発が可能です。

Swiftは2014年に開発された新しいプログラミング言語です。

ほかのプログラミング言語のよいところを集めて作られています。

Swiftについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
→プログラミング言語のSwiftとは？Swiftの特徴は初心者におすすめの言語

Kotlin

Kotlin（コトリン）は、Javaを簡潔かつ安全になるように改良を加えた産業利用向けのプログラミング言語です。

主にAndroidアプリ開発に特化しています。

プログラミングジャパン

Androidのゲームプログラミングにも利用されています。

C#

C#（シーシャープ）は、マイクロソフト社が開発したプログラミング言語です。

そのため、ゲームプログラミングとしても多く活用されています。

エンジニア

ゲームエンジンのUnityでも使用できるプログラミング言語です。

C++

C++（シープラスプラス）は、高速の処理速度が強みで、GoogleやAmazonのサーバーサイドでも一部の機能をC++言語が実装されています。

そのため、高速処理が必要なスマホアプリやPCゲームの開発でも利用されています。

しかし、逆をいえばC++をマスターすればIT業界のどこでも通用する人材とも言えます。

プログラマーとしてキャリアを積む上でいずれチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

JavaScript

JavaScript（ジャバスクリプト）は、ブラウザ上でWebページに動きをつけるためのプログラミング言語です。

Webアプリ開発に活用されますが、ゲームプログラミングにも適応可能です。

エンジニア

ちなみにJavaとJavaScriptはまったく異なる言語です。

混同しないように注意してください。

3Dゲーム開発に欠かせないゲームエンジン

ゲームエンジンとは、ゲームをつくるためのソフトウェアのことです。

プログラミングジャパン

プログラミング言語を習得したら、ゲームエンジンを使用してゲーム開発をします。

ここでは3Dゲーム開発に必要なゲームエンジンを紹介します。

Unity（ユニティ）

現在のゲームエンジンの代表格とも言えるUnity。

エンジニア

2D、3Dゲーム両方開発できますが、特に3Dスマホゲームが非常に作りやすいといわれるゲームエンジンです。

簡単な3Dゲーム作成から、複雑な3DゲームまでUnityひとつであらゆる3Dゲームを作ることが可能です。

ゲームプログラミングで手間がかかる処理は、Unity側で実装されているため、ゼロから実装する必要がないことも人気の理由です。

→Unity公式サイト

UnrealEngine（アンリアル・エンジン）

UnrealEngineは通称UE4と呼ばれ、Unityと並び2大ゲームエンジンと評される人気のゲームエンジンです。

グラフィックにこだわったゲームプログラミングに定評があり、PS4などのハイエンドゲーム開発に適しています。

滑らかな動きができるため、人気格闘ゲームなどもUE4を使って開発されています。

→UnrealEngine公式サイト

Cocos2d-x（ココス・ツー・ディー・エックス）

Cocos2d-xは、2Dゲームの開発に特化したゲームエンジンです。

オープンソースなので、無料で利用できます。

プログラミング初心者が、いきなり3Dゲームプログラミングから始めると挫折する可能性が高いです。

プログラマー志望者

初めは3Dに比べてかんたんな2Dゲームプログラミングから始めてみることをおすすめします。

Cocos2d-xは、C++やJavaScriptなどのプログラミング言語が使えます。

プログラミング言語学習にも役立つはずです。

→Cocos2d-x公式サイト

3Dゲームプログラマーを目指す方におすすめの学習方法

ここからは3Dゲームプログラマーを目指す方におすすめしたい学習方法を紹介します。

独学や学校以外の自習の際に活用することで、自分のプログラミングスキルを効率的に高めることが可能です。

オンライン学習

オンライン学習の特長は次の通り

デジハリONLINE

デジハリONLINEは、デジタル専門スクール「デジタルハリウッド」が運営するオンラインスクールです。

通信講座でWebデザイン、グラフィックデザイン、CG、動画制作、プログラミングを学べます。

デジハリONLINEの特長

学習している人の半数以上は会社員・フリーランスとなっており、未経験からゲームプログラマーにキャリアチェンジした方もいます。

→デジハリONLINE公式サイト

Udemy

画像参照元：Udemy公式サイトトップページ

Udemy（ユーデミー）は、教育業界大手のベネッセが運営するオンライン学習プラットフォームです。

Udemyにはプログラミングをはじめ、さまざまな学習動画が用意されています。

動画は1本あたりの購入課金制です。

プログラマー志望者

頻ぱんにセールをしていますので、そうしたタイミングを狙うことがおすすめです。

→Udemy公式サイト

ドットインストール

ドットインストールは、プログラミング学習に特化した動画学習サービスです。

ドットインストールの特長は次の通り

具体的なレッスン内容としては、

など、ゲームプログラミングに関するテーマも多数あります。

動画を見ながら実際にコードを打ち込んでいくことで、効率的にゲームプログラミングスキルを向上させることが可能です。

→ドットインストール公式サイト

ゲーム学習

ゲーム学習とは、言葉のとおり「ゲームで遊ぶようにプログラミングを学べるサービス」です。

子ども向けと思いきや、大学生や社会人向けのサービスもあります。

プログラミング初心者が始めから専門書などを読んでも、なかなか理解ができず途中で挫折する可能性もあります。

プログラミングジャパン

ゲーム学習であれば、楽しんでいる内に自然に知識・スキルが身につくので一石二鳥です。

ここではおすすめのゲーム学習サービスを紹介します。

Swift Playgrounds

Swift PlaygroundsはApple社が無償で提供する、プログラミング言語「Swift」を学習できるサービスです。

Swiftは初心者でも扱いやすい特長から、教育現場ではSwift Playgroundsを学習教材として導入している実績も豊富です。

プログラミングジャパン

Swift Playgroundsを使えば、iPhoneゲーム開発も可能です。

Swiftはスマホゲームアプリ開発現場でも使われるプログラミング言語です。

アプリゲームプログラマーを目指す方であれば、Swiftを学んで損はありません。

→Swift Playgrounds公式サイト

ロジックサマナー

ロジックサマナーは、プログラミング問題を解いて物語を進める異世界ファンタジーRPGゲームです

プログラミング言語は24種類に対応し、C++やJavaなどゲーム開発現場でも使われるプログラミング言語を習得できます。

ほかのユーザーとランキングを競うこともできます。

プログラミング志望者

ゲーム内で競い合うことで自分のプログラミングスキルも自然に高まりますね。

→ロジックサマナー公式サイト

CodinGame

CodinGameは、色々なゲームをプログラミングコードを書いてクリアしていくというコンセプトのゲーム学習サービスです。

CodinGameの特長は次の通り

注意点としては、CodinGameは日本語化に対応していないため、すべて英語表記です。

英語に慣れるためと思えば、より多くの学びが得られるはずです。

→CodinGame公式サイト

プログラミングスクール

独学だけでは、続かないという方にはプログラミングスクールの受講がおすすめです。

プログラミングスクール受講のメリット

独学の場合は自分のペースで自由に学習できますが、人によってはモチベーションが続かない方もいるはずです。

プログラミングスクールでは学習スケジュールが決まっています。

エンジニア

例えば「一年以内にゲームプログラマーになりたい」とゴールが明確な人にとっては、カリキュラムが整っているスクールの方が、集中的に学習に取り組むことが可能です。

ここからはおすすめのプログラミングスクールを紹介します。

プログラミングジャパン

プログラミングジャパンは、パソコン超初心者でも最短1ヶ月でITエンジニアを目指せるプログラミングスクールです。

プログラミングジャパン

特長としては、iPhoneアプリ・Androidアプリの開発ができるプログラミング言語の「Swift」、「Kotlin」が学べるスマホアプリ開発に特化しています。

そのほかの特長

受講生の学習満足度も高いスクールです。

今なら無料体験レッスンも行っていますので、興味のある方はぜひ参加してみてください。

CodeCamp

CodeCampはオンライン完結型のプログラミングスクールです。

さらに現役のエンジニアからマンツーマン指導が受けられます。

また専任のキャリアアドバイザーによる就職・転職サポートもあります。

社会人やフリーランスの方でも安心したサポートを受けることが可能です。

→CodeCamp公式サイト

TECH ACADEMY

TECH ACADEMY（テックアカデミー）は、ゲーム開発に適した複数の学習コースの中から、自由にカリキュラムを選択できるオンラインプログラミングスクールです。

自分の作りたいゲームや、将来のキャリアをイメージした上で、必要なスキルを効率的に学習できます。

質問無制限なので、独学に比べてはるかに効率的にプログラミングスキルを磨くことが可能です。

→TECH ACADEMY公式サイト

まとめ｜3Dゲーム開発にはプログラミング言語やゲームエンジンのスキルが必要

この記事では、3Dゲームをプログラミングで作りたい方に向けて、

を解説してきました。

3Dゲームプログラマーになるためには、ゲーム会社に就転職することが一般的かつ最短コースです。

ゲーム会社に就職するためのステップとしては、まだ高校生であれば、情報系の大学や専門学校に進学するといった選択肢もあります。

しかし、社会人になってからは本業の合間にプログラミング学習をしなければなりません。

また3Dゲームは高度で複雑なため、初心者が独学し、さらにオリジナルゲームを開発して就職活動に臨むのは、かなり厳しいといえます。

おすすめの学習方法はプログラミングスクールです。

これらを押さえたスクールであれば、独学よりもはるかに効率的にゲームプログラミングスキルを身につけることができます。

ゲーム会社へ転職できる可能性も高まります。

ぜひ参考にしてみてください。