プログラマーの給料、年収はどのくらい?未経験の年収、年収を上げる方法を解説

「プログラマーになりたいけど、年収っていくらなんだろう?」

「未経験からプログラマーに応募したけど、お給料ってずっとこのままなの?」

そんな疑問をお持ちのあなた。

統計調査によると、プログラマーの年収は他職種の平均よりも若干低めになります。

しかし、働き方・キャリアアップによっては高年収を狙うことも十分可能です!

そんなプログラマーという職業の年収実態・働き方による年収の違い・年収アップの具体的な方法などを、この記事にて説明していきます。



プログラマー(PG)の平均年収

全職種(統計調査対象の129項目)の平均年収をランキングを見てみましょう。

プログラマーはちょうど中間位置に入っていますね。

過去のデータを元に

  • 具体的な金額
  • 年齢
  • 男女別 などさまざまな視点で年収を見てみましょう。

※データは政府の賃金統計調査をもとに計算しています。

プログラマー(PG)の平均年収は約420万円

2019年度の調査での平均年収は425.8万円でした。(税金・各種手当を含む)

このグラフは過去5年間の推移です。

全職種平均と比べると下回っているのがわかりますね。

しかし、この全職種の平均年収が大きく変わらないのに対して、徐々にプログラマーの年収は上がっていく兆しを見せています。
プログラマー志望者プログラマー志望者

それはなぜでしょうか?

エンジニアエンジニア

その理由は、プログラマーの数が足りていないからです。

  • 現在、IT業界は慢性的に人手不足
  • これからもプログラマー需要が高まってくるとの予想がある。

そのため、今後この平均年収も飛躍的に上がる可能性があります。

年齢別の平均年収

Webプログラマーの年収よりデータをお借りしています。

年齢年収月額給与
 20 ~ 24歳279万円17万円
 25 ~ 29歳298万円~348万円22万円
 30 ~ 34歳282万円~382万円24万円
 35 ~ 39歳332万円~436万円27万円
 40 ~ 44歳369万円~490万円31万円
 45 ~ 49歳427万円~549万円34万円
 50 ~ 54歳478万円~588万円37万円
 55 ~ 59歳473万円~583万円36万円
 60 ~ 65歳297万円~583万円25万円

グラフに表すと下記のようになっています。

※参考までに国税庁の「年齢階層別の平均給与」を比較として入れています。

年齢のまだ若いうちは全職種の平均値よりも下回ります。

エンジニアエンジニア

しかし、45歳を超えたあたりから上回っています

プログラマーは経験を積み、スキルアップすれば収入も上がります

貰える給与額が頭打ち、ということにはなりません。

また、プログラマーとして働けるピークは35歳などと俗に言われていました。

しかし、このグラフの結果から40歳以降もお給料は上がり、安定して働けるということがわかって頂けるでしょう。



男女別の平均年収

  • 男性プログラマーの平均年収は442万円(男性職種平均は577万円)
  • 女性プログラマーの平均年収は366万円(女性職種平均は279万円)

下記、男性プログラマー、女性プログラマー別の年齢別平均年収表です。

※参考までに、表には平均勤続年数を、グラフには国税庁の「年齢階層別の平均給与」を比較として入れています。

※“-”はデータがありません。

○男性プログラマーの年齢別平均給与

年齢区分男性PG平均年収(万円)平均勤続年数(年)
    ~ 19歳239.380.9
 20 ~ 24歳319.351.5
 25 ~ 29歳388.033.4
 30 ~ 34歳456.887
 35 ~ 39歳498.809.8
 40 ~ 44歳513.6912
 45 ~ 49歳567.7116.1
 50 ~ 54歳591.3117.1
 55 ~ 59歳563.9318.2
 60 ~ 64歳470.5020.5
 65 ~ 69歳497.506.2
 70歳~

プログラマー男性平均だと、25歳を超えたあたりから少しずつ他職種全体平均よりも下回る傾向にあります。

但し、プログラマーからシステムエンジニアエキスパートプログラマーなどに転向する人も多くいます。
エンジニアエンジニア

必ずしもこの数字を越えられない、というわけではありません。

また、60歳~以降のお給料を見てみましょう。

他職種平均と大差ないお給料ですね。

下がる割合も他職種より小さく、定年後も続けて働きやすい職業と言えるでしょう。

○女性プログラマーの年齢別平均給与

年齢区分女性PG平均年収(万円)平均勤続年数(年)
    ~ 19歳208.580.5
 20 ~ 24歳297.691.3
 25 ~ 29歳385.953.3
 30 ~ 34歳428.407.4
 35 ~ 39歳427.098.4
 40 ~ 44歳373.568.6
 45 ~ 49歳400.0713.6
 50 ~ 54歳471.2612.3
 55 ~ 59歳450.6318.5
 60 ~ 64歳328.4628.5
 65 ~ 69歳
 70歳~

プログラマー女性平均でみると、他職種全体の女性平均賃金よりも上回った年収額です。

エンジニアエンジニア

ライフワークが変わりお給料が下がり始める35歳以降をみてください。

全体の賃金が下がる一方であるのに対して、プログラマーの賃金は上がる傾向にあります。

女性プログラマーの年収はライフステージの変化にそれほど影響を受けません。

プログラマーは会社に復帰しやすく、在宅ワークなど働き方も選びやすい職業です。

そのため、プログラマーは女性にとって働きやすい職業と言えるでしょう。



システムエンジニア(SE)とプログラマー(PG)の違い

  • システムエンジニアは設計者として全体を管理します。
  • プログラマーはその指示を受けて作ります。
役割分担が違います。

システムエンジニアは次のようなキャリアを積む人が多くなっています。

  1. 最初はプログラマーとして仕事に就く
  2. それから全体の管理者として設計を請け負う

システムエンジニアになるとお給料が上がった!というケースが多いです。

会社によってはシステムエンジニアとプログラマーを明確に分けていない場所もあります

お給料のデータや、自身の適正、会社での働き方や体制を考えながらキャリアについて考えてみてください。

別の記事にて詳細がありますので、是非ご覧ください。
(参考記事:システムエンジニアとプログラマーの違いを詳しく解説します
(参考記事:システムエンジニア(SE)の平均年収は約550万円!年収1000万円を目指す方法とは

プログラマー(PG)の求人例

実際の求人条件からお給料を見ていきます!

プログラマーは正社員・派遣社員・フリーランスと幅広く求人が行われている職業です。

働き方によっては年収もあがりますし、時間・場所も選べば自由に働けます。

それぞれの働き方から、だいたいの年収額を見てみましょう。

プログラマー(正社員)の求人例

  • 業務内容:業務システム・アプリ・Webサイトなどの開発
  • 年間休日:126日
  • 残業:月10h
  • 勤務地:東京

最初はスマホ・ネットが使える、といった程度の未経験者も歓迎しています。

そこから希望により、幅広くプログラマー、またはシステムエンジニアへとそれぞれ希望のキャリアを歩ませてくれる会社ですね。

年収例を見ると、経験者であれば2年目、未経験者で3年目から、プログラマーの平均年収を超えた額をもらえる可能性があります。

  • 業務内容:公共系・大手小売業・ゲーム等のシステム開発
  • 年間休日:120日以上
  • 残業:月20h以内
  • 勤務地:全国(本社は東京)

こちらは全国に拠点があり、場合によっては客先に出向、という形で仕事をします。

未経験から歓迎・学歴不問で募集をかけており、資格取得支援もひと月当たり3,000円~50,000円まで幅広く手当てが用意されています。

年収例を見てみると、20代で400万、30代で450万と、平均値のお給料が用意されています。

さらに、資格を取得するごとにひと月あたりのお給料が増えるので、頑張り次第によってどんどん上げる事が可能でしょう。

  • 業務内容:会社の運営するシステムの運用、事業を支える大規模システムの開発など
  • 年間休日:122日
  • 残業:月10~20h程度
  • 勤務地:全国(エリア採用のため転勤なし)

こちらも職種・業種経験不問で募集をかけています。

入社時の想定年収は350万円~380万円となっています。
社員の年収例

  • 495万円/27歳/月給36万円+各種諸手当(システム運用)
  • 540万円/33歳/月給40万円+同上(システム要件定義~設計)

この例から見るに、平均以上の収入が見込めそうです。

プログラマー(派遣社員)の求人例

  • 業務内容:オープン系、組込・制御を中心とした開発、プログラミング
  • 年間休日:120日
  • 残業:月20h以下
  • 勤務地:東京

客先のオフィスにて、2~5名のチームで業務を行う派遣プログラマーです。

未経験の方は入社後に研修を受講します。

最長で6カ月の派遣期間を経た後、双方の同意により正社員という形で採用してもらえます。

未経験者からだと年収平均420万に最初は届きません。

しかし、経験者として仕事をしたり、スキルアップしたりすれば収入アップが見込めます。

  • 業務内容:【C++/C#】ヘッドマウントディスプレイのシステム開発、データ確認等
  • 年間休日:– (パートタイムのお仕事、土日休み)
  • 残業:なし
  • 勤務地:東京

こちらはパートタイムで開発アシスタントができる求人です。

1日5時間以内でもOK・副業OK・ブランクありOKのお仕事なのです。

主夫・主婦の方や、技術があれば学生さんでも働けますね。

プログラマーはこのように隙間時間を活用して働けるパートタイムという働き方もあります。

時給も高めの為、掛け持ちによって年収を上げることもできます

  • 業務内容:ML(プログラミング言語)開発支援
  • 年間休日:– (シフト制のお仕事、土日祝休み)
  • 残業:なし
  • 勤務地:神奈川県

月給56万円として1年働いたとすると672万円の年収が見込めます。

この求人はファイルシステムに関連する知識がある方が対象となっておりますが、派遣元の会社は研修制度提携スクールの受講割引などきめ細やかな対応が取られています。

プログラマー(フリーランス)の求人例

  • 業務内容:【Swift】エンタメ系アプリ開発の求人・案件
  • 勤務地:東京

  • 業務内容:【Python】オフライン広告効果分析サービスの数理モデル案件
  • 勤務地:東京(一部リモート可)

  • 業務内容:【Ruby】ECパッケージカスタマイズ
  • 勤務地:愛知

フリーランスで仕事を取る場合、年収相場は600~720万と言われています。

案件ごとにお給料が支払われる事が多いので正確な数値ではありません。

基本は開発経験を何年か積んでいることが条件です。

未経験の場合、必ずしも不可能というわけではありませんが、基本は会社員として何年か働いたのちに、というのが一般的です。

在宅の場合もありますが、多くはセキュリティの観点から客先に出向いて業務を行うこともあります。

エンジニアエンジニア

フリーランスになると、比較的会社員時代より給料は上がりますし、自由度も増えます。

自分自身のマネジメントがしっかりできれば、年収もどんどん上がっていくでしょう。



プログラマー(PG)の平均初任給

プログラマーに手っ取り早くなる方法に未経験で入社するという方法があります。

初任給ではいくら貰えるのでしょうか。

詳しく見ていきましょう。

プログラマー(PG)の平均初任給

2019年度の平均初任給は22.4万円です。

(年齢考慮せず・経験年数0年の場合)

初任給の平均は22.4万円
年齢経験年数0年月給(万円)労働者数
   ~19歳17.515
 20~24歳21.6664
 25~29歳23.4152
 30~34歳21.818
 35~39歳31.023
 40~44歳28.524
 45~49歳23.94
 50~54歳32.011
 55~59歳24.52
 60~64歳0
 65~69歳           –

経験年数0年の場合のデータを抜き出しました。

30歳以降から調査人数(データの母数)がとても減っているので、20~29歳までのデータから判断します。

未経験での初任給は、18~23万程度で考えると良いでしょう。

また、経験者として入社する場合は会社・業務内容によってピンからキリまであります。

年齢・性別ごとの平均データを参考に考えてみてくださいね。

また、実際の求人から初任給を見てみましょう。

どちらも首都圏にある会社ですが、各種手当含めば初任給としては低くないお給料ですね。

例え月給が低くとも、福利厚生や教育システムが充実している場合もあります。

いろいろな条件を含めたうえでご自分に合った会社を選びましょう。

未経験で就職した場合の平均年収

未経験で就職して1年間勤めあげたらいくら貰えるのでしょう。

平均初任給のデータをもとに平均額を計算してみました。

未経験で就職した場合の平均年収

2019年度未経験での就職平均年収は約271.4万円です。

(年齢考慮せず・経験年数0年の場合)

未経験での就職年収約271.4万円
年齢経験年数0年年収(万円)
   ~19歳210.9
 20~24歳259.8
 25~29歳289.4
 30~34歳267.6
 35~39歳391.5
 40~44歳343.5
 45~49歳287.3
 50~54歳390.4
 55~59歳327.2
 60~64歳
 65~69歳

会社によっては資格手当などが月ごとにもらえる所もあります。

未経験者であっても資格取得によってこの数値以上の年収を目指せます。

上記の表だと、年齢順に上から見ていって30~34歳で一度年収額が下がっていますね。

未経験で転職するのであれば25~29歳のうちに行動するのが良いでしょう。

それ以上の年齢になると、労働者数のデータが少ないことから特別枠などでの入社になってきます。

プログラミングジャパンプログラミングジャパン

その場合は、スクールなどでスキルを身に着けてから転職をすると良いでしょう。

実際の求人に載っていた年収例を見てみましょう。

教育・スキルアップに力を入れている会社であれば、在籍し仕事をしているだけで実力がついていく場合もあります。

エンジニアエンジニア

それに伴ってしっかり昇給してくれる会社も多いのです。

ここで挙げた例のように、プログラマーの平均年収以上を目指せるチャンスはたくさんあります。



スキルアップで年収が上がりやすい

IT業界は実力次第でお給料が上がりやすいのです。

実際の求人やデータを見て、プログラマーのお給料・年収は低いのか…と思われたかもしれません。

◎プログラマーはスキルアップしやすいので、年収はUPしやすい傾向にあります。

大体はプログラマーからシステムエンジニアへとキャリアアップしたり、エキスパートプログラマーになったりする方も多く、結果として「プログラマー」は給料が安い、とデータ上で見られてしまいます。

キャリアアップした年収UPはデータ上には反映されません

それではどうしたらよいのか、年収のあげ方を具体的に見ていきましょう。

需要の高い言語を習得する

「必要とされる」技術を習得しましょう。

現在ホットな技術と言えば

  • AI・・・人工知能
  • IoT・・家電などにインターネットを搭載する技術
  • スマホアプリ
AI開発のためには「Python(パイソン)」が必須です。

IoT・スマホアプリ開発にもよく使われ、人気も高く求人も多い言語です。

無料で開発環境が整いやすいため、学習をはじめるのにも適しています。

そのほか、応用力がかなり高い言語として認知されている「Java」や、歴史の長い「C言語」などがあります。

習得が難しい言語を習得する

「皆が習得していない」技術を習得しましょう。

比較的難しいと言われている言語は?

C++C言語JavaC#など

  • 幅広い領域での開発も可能
  • 習得しておけば求人には困らない

そう予想されます。

次に難易度が高いのはGoSwiftPhyton

これらの言語は、先ほど述べた言語よりはシンプルかつ現在いろいろなところで必要とされる言語です。

  • Swiftはスマホアプリ開発主流の言語です。
  • Pythonはアプリ開発のみならず、データ解析や人工知能関連の分野にも使われることが多くなっています。

エキスパート系プログラマーを目指す

特定分野のエキスパートとなるプログラマーを目指しましょう!

仕事の幅を広げるというよりは、狭く深く専門的に仕事を行う働き方です。

プログラマーと一言で言っても、作るシステムは医療、建築、エンタメ、ショッピング…あらゆる分野が存在します。

作成するときに、必ずしもそれらの知識に精通していなくてはならないわけではありません。

しかし、もしあなたが作成依頼主であった場合、知識がある人、ない人、どちらに依頼しますか?

その分野専門の知識がある、または以前にも同じようなものを作ったことがある人の方が、意思疎通もスムーズに行き、頼みたくなりますよね。

エキスパートプログラマーとは、作るシステムの分野に対して深く知識をもち、信頼と責任を持ったプログラマーなのです。

一つの会社に長く属していれば、その会社システム専属のプログラマー、ということで信頼も築き、お給料も多めに貰える場合があります。

幅広くシステムを手掛けるのではなく、特定の分野に絞って仕事をこなしていくと、その分野のエキスパートとして知識を深めていくことができます。

プログラマーのキャリアパスには、他にもシステムエンジニア(SE)などがあります。

プログラマーという職業についてもっと詳しくご紹介した記事があり、そこでキャリアパスのお話をしていますので是非読んでみてください。

(参考記事:プログラマー(PG)の仕事内容とは?やりがい、必要なスキル、能力を解説

年収1000万円を目指す方法

技術を身に着けたら、次は単価の高い仕事を数多くこなす、という形になります。
オススメはフリーランスに転身することです

「雇用」という形を取らない為、仕事1件に対する単価が高いものが多く時間が自由になる事が多いので、頑張れば年収1000万円も決して夢ではありません。

また、現在会社員の方でフリーランスに転身するのが難しい方は、その技術を活かしてガンガン副業など幅広く仕事をこなしてみましょう。

SEはプログラミングを別の人に頼むことがあります。

発注はランサーズ、レバテックといった、フリーランスや在宅ワークをしたい人向けに仕事を仲介してくれるサイトに掲載されることが多いです。

まずは、それらのサイトに登録して仕事を受注してみましょう。

サイトへの登録は無料です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

一般にはプログラマーはお給料が安いという悪いイメージがありますね。

しかし、働き・スキル次第で高年収を狙える職業ということがわかっていただけたでしょう。

自分自身の頑張り次第で年収がどんどんアップしやすい職業です。
プログラミングジャパンプログラミングジャパン

働くうえではお給料が一番大事!という方は是非プログラマーにチャレンジしてみてください!

もし、興味が出た方は、プログラミングジャパンにて無料体験を行っておりますので、是非一度お気軽に来てみてくださいね。

忙しい方でも自由にスケジューリングができますので、現在働いている方でも無理なくプログラミングを学習することができます。

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