プログラミングのエラーの対処法や向き合い方について解説していきます。
プログラミング途中でエラーが出たら
プログラミングを行っていて
プログラミングのエラーが出たけどどう対処したら良いのかわからない…
と、なかなか解決できずに絶望したことはありませんか?
解決できないと投げ出したくなりますよね。
特に初心者は知らないエラーが出ると冷静な対処ができなくなる傾向にあります。
しかし、エラーは怖いものではありません。
この記事でご紹介することは
- エラーとの賢い向き合い方と対処法
- エラーの原因の探り方と解決方法
- Q&Aサイトの効率的な利用方法と質問の仕方
プログラミングのエラーを解決するための「コツ」や「対処方法」などについてご紹介します。
プログラミングのエラーとの賢い向き合い方
次々と出てくるエラーに一喜一憂していると、適切な対応が取れず、収拾が付かなくなるので注意したいです。
ここからは、プログラミングで発生する「エラーとの賢い向き合い方」についてご紹介します。
エラーはプログラミングのレベルをあげる最高の教科書
エラーは「プログラミング技術のレベルを上げるための最高の教科書」と考えることです。
その結果
- バグのないアプリを作れるようになる
- システムの安定性が図れる
という力を手に入れることができます。
実際「プログラムの大半はエラー処理のために書かれる」と言われるほどです。
正常時のプログラムはもちろん大事です。
しかし、エラー時のプログラムを「いかに正確に漏れなく書くか」もとても大事なのです。
そして「実際にエラーを経験する」ということがとても大切なのです。
エラーを経験することで、プログラム言語のより深い理解が進み、精度の高いプログラムが作れるようになります。
プログラミングのエラーを「1つずつ丁寧に対処していくこと」が、プログラミング技術の向上に繋がります。
上級プログラマーのエラーの対処方法
上級プログラマーは、初心者に比べるとエラーの対処が「早く正確に」行えます。
そこで初心者にも参考にしたいのが「上級プログラマーはどのように対処しているか」です。
もちろん、対処方法を工夫することで、プログラミングのスキルを上げることもできます。
エラーの対処法への工夫例
- デバッグツールを活用する
- 公式ドキュメント等を確認する
これらの方法を取ると早く正確に対処ができるようになります。
これらについて具体的にご説明します。
上級プログラマーのエラーの対処方法その1:デバッグツールを活用する
プログラミングのエラー解決には、デバッグツールを活用すると素早い対応ができます。
デバッグツールとは
- プログラミングの作成を補助するソフト
- プログラミング開発の統合開発環境(IDE)などに付属しているツール
デバッグツールを上手に使うことで、問題点をピンポイントで確認し、素早く解決できます。
デバッグツールのメリット
- 1行ずつプログラムを動かして処理の流れを確認できる
問題のある箇所を正確に把握できます。
- エラー発生直前の変数の値などが確認できる
的確な対処が可能となります。
ツールを使いこなすにはもちろん勉強や練習も必要です。
- 「C++/C言語」ならMicrosoft VisualStudioシリーズ
- 「Java」ならEclipse、Xcodeなどの統合開発環境
- 「JavaScript」ならChrome等のブラウザに『デベロッパーツール』としてデバッグツールが付属しています。
しかし、慣れるとエラーの解決の大きな手助けになるので、ぜひ活用してみましょう。
上級プログラマーのエラーの対処方法その2:公式ドキュメント等を確認する
プログラミングのエラーは、言語仕様やシステムの公式ドキュメントを用います。
エラーの箇所をいちいちドキュメントで確認するのは面倒だなぁ…
しかし、「色々と試してエラーが出なくなったからOK」というような対処はしてはいけません
開発・テスト時と異なった条件が発生すると、「想定外の動作」をしてしまうことがあります。
プログラムによっては、「システムダウンなどの大惨事」に発展することもあるのです。
上級プログラマーは「誤った修正」をしないために細心の注意を払うのはそのためです。
エラーを「早く」直すことよりも「正しく」直すことを心がけると、よりレベルの高いプログラミングができるようになります。
エラーがでたら「みんなも同じように苦しんでる(楽しんでる)」ことを思い出そう(自己否定しない)
エラーで苦しんでいるのは「自分一人だけではない」と考えることが大事です。
ネットでエラーを調べてみると、作るプログラムは違っても、皆が同じところで苦しんでいることが分かります。
自分だけ運悪くエラーが出てしまっているのかなぁ…
悲観する前に前を向きましょう。
次に向かう目線が必要です。
エラーが起きたら考えることは、次に繋がること
- なぜそのエラーが発生しているのか
- どうしたらエラーが回避できるのか
- 次に同じようなエラーを起こさないためにはどうしたら良いか
エラーは「プログラミングというゲームの謎解き」の要素だと思い、攻略する気持ちで立ち向かうと良いでしょう。
エラーなどの問題点を1つ乗り越えて行くたびに技術レベルが上がっていくから、むしろ楽しんで勉強して欲しいですね
プログラミングのエラーの原因の探り方と解決方法・対処法!
プログラミングのエラーの原因の探り方・解決方法には「コツ」があります。
エラー原因の探り方・解決法のコツ
- エラーメッセージをしっかりと読む
- 細かくエラーを検証・修正して動作確認する
- 変数の値などを画面表示・ログ出力する
ここでは、これらについて詳しく説明します。
エラーメッセージをしっかりと読む・調べて原因を探ろう
エラーメッセージはエラーの原因を特定する最も重要な手がかりです。
意外と「エラーメッセージをしっかり読まずに悩んでしまっているケース」も多いです。
必ず全ての文章に目を通すことが大切だね。
とは言ってもエラーメッセージが全て英語で、上手く読めないこともあるかもしれません。
そんなときは、ネットで翻訳にかけてみるのも一つの手です。
エラーの意味を理解することで、何を解決したら良いのか分かるようになります。
Googleはエラー解決に必須のツール
エラーで分からないことがあれば、なるべくネットで検索して「自分で解決できる力」を付けましょう。
「自分で解決できる力」を付けると、人に聞くより早く解決します。
ネットでエラーに関する情報を検索するのは意外と簡単です。
エラーに関する情報を検索する方法
- エラーメッセージ、エラーコードなどを、表示された原文のまま全てコピーして検索する
- 「~起動しない」「~が表示されない」「~対処法」「~解消方法」と言ったキーワードで検索する
原文が英語でも、大抵は日本語の説明があるサイトが表示され、対策のヒントになります。
英文のサイトでもネット翻訳にかければ、おおよその意味は分かるでしょう。
キーワードを入れた検索も、多くの場合それらについて解説したサイトが見つかります。
検索時にプログラミング言語名、OSの種類やソフトのバージョンなども一緒に入れて具体的にすると、より精度の高い情報が集められます。
細かくエラーを検証・修正して動作確認していこう
プログラムのエラーは、複数の原因で発生していることもあります。
原因が分からないときは、プログラムの処理がゴチャゴチャしていて頭が整理できていない可能性が高いです。
そんなときは「エラーのプログラムを細分化」することで、その原因を特定しやすくなります。
エラープログラムの細分化とは
- 1行に複数の処理を入れ込んでいる場合➡︎処理を分割してどの部分でエラーになっているか確認する。
- 複数のメソッドをつなげている場合➡︎バラして変数に入れて確認する。
- 規模が大きいプログラムの場合➡︎エラーになっている処理だけを抜き出した新たなプログラムを作って検証してみる。
検証用のプログラムを作ると、エラーの原因がハッキリ分かることも多いです。
複雑なプログラムほど一度立ち止まって、しっかり問題点を切り分けしてみることが重要です。
変数の値などを画面表示・ログ出力する
エラーが発生している処理の前後に、変数の値などを画面に表示させる方法も一つの手です。
- 「C++/C言語」「Java」などではprintf関数、「JavaScript」ならConsole.log関数で、処理内容や変数値を画面やログに出力。
※エラーに至るプログラムの挙動が正確に把握できる
- If文やFor文などの「プログラムの処理ルート内」にログ出力を入れる。
※処理の流れや変数の値の変化も分かります。
これは古典的な手法ですが、素早いエラー解決に役立つ、強力な方法です。
エラーを解決する質問の仕方
プログラミングに関する質問は、ネット上で行うにはやや難しいため、事前に準備して行いましょう。
そこで「エラーを解決しやすくする質問の仕方」についてご紹介します。
Q&Aサイトを使いこなそう
プログラミングのエラーに関する質問をするには、「プログラミングに特化した専用のQ&Aサイト」を利用しましょう。
もちろん大手Q&AサイトのYahoo!知恵袋、OKWAVE、教えて!Gooなどでも一応質問はできます。
エラーを解決したい時のおすすめのサイト3選
プログラミングのエラーを解決したい時のおすすめQ&Aサイトをご紹介します。
teratail(テラテイル)
引用元:テラテイル
teratail(テラテイル)は、「リクルート」のグループ会社が運営するプログラミングに特化したQ&Aサイトです。
質問しなくても、過去の質問から解決方法が見つかるかもしれませんね。
無料だと閲覧しやすいので、さまざまな人が利用します。
初心者でも質問がしやすい環境が揃っています。
わからないことをどのように聞けばいいのかわからない時にも安心ですよね。
stackoverflow(スタックオーバーフロー)
引用元:スタックオーバーフロー
毎月5000万人以上の閲覧者がいる海外大手のプログラミングQ&Aサイトです。
日本語のサイトにない情報も多数掲載しています。
ただし、海外サイトなので主に英語でやり取りする必要があります。
日本語での質問は一部で始まっていますが、現時点では英語に比べるとまだ多くありません。
日本語サイトで分からないときはチェックしてみると良いですよ。
ココナラ(IT・プログラミングの相談)
引用元:ココナラ
ココナラは、個人でスキルを売り買いできるサイトです。
ココナラの中に「IT・プログラミングの相談」ができるところがあり、プログラミングの相談や質問ができます。
費用は有料です。
まとめて質問したいことがある場合は、ココナラを利用すると良いかもしれません。
質問に答えてもらいやすい質問の仕方
答えてもらいやすい質問の仕方には「コツ」があります。
- 問題点を文章に簡潔にまとめる
- エラー発生時の状況や手順などは「箇条書き」で記載する
文章が長くすぎると、読みづらくなり回答率が下がる可能性があります。
- エラーメッセージ、エラーコードなどを正確に記載する
- OSや開発環境、関連プログラムのバージョンを明記する
- スクリーンショット(画面イメージ)があれば添付する
- エラーが出たプログラムコードの必要な部分を抜粋し、掲載する
質問に答える方は、あなたの状況を全く知らない状態で回答してくれます。
できる限り問題点を「正確かつ端的に」書くことが大事です。
回答にはお礼など丁寧に対応しましょう。
状況を正確に書こうとして文章が長くすぎると、読みづらくなり回答率が下がる可能性もあるのでそこは上手く調整してください。
過去に掲載された回答済の質問の仕方を参考にするといいでしょう。
Q&Aサイトを使う時の注意点
Q&Aサイトは使うと便利ですが、次のような注意点があります。
- 仕事で取り扱っている業務やプログラムの質問はしない
- 仕事で取り扱っているプログラムコードを掲載しない
仕事で取り扱っているプログラムの質問は、業務秘密の漏洩・守秘義務違反になる可能性があります。
プログラムコードも、Q&Aサイトに掲載をすることは控えましょう。
- 必ずしも正しい回答があるとは限らない
- 質問は自己責任で行う
Q&Aサイトは、仕事には直接関係のない趣味や興味のある範囲内で利用しましょう。
まとめ
エラーはプログラミング技術のレベルを上げるための最高の教科書です。
エラーをできるだけ多少時間がかかったとしても、正しいプログロムを書くことが、プラグラミングの上達につながります。
エラーが出ても、落ち着いて冷静に対処しましょう。
そして、自分の手に余ったならネットサイトを利用するのも一つの手です。
Q&Aを利用するなどして、プログラムエラーの知識を増やしていきましょう。
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