プログラミングを写経で学ぶ効果や学ぶ際のポイントを紹介していきます。
プログラミングの写経は、「正しいやり方」で行えばプログラミングの上達につながります。
プログラミングで写経をするメリットは次の3つです
- 基本の文法が学べる
- プログラム言語の流儀が分かる
- 小さな経験が自信になる
この記事を読むと、写経をする具体的なメリットと正しい写経の方法が分かります。
正しい方法で写経を行うと効率よくプログラミングを習得できます。
目次
プログラムの写経の効果:なにがどう上達するのか
正しい方法なら、初心者のプログラムの写経は効果があります。
文字を写して入力するだけなら勉強にならない気がするんだけど・・
それに「コピー&ペースト」と何が違うの・・・?
などと思う方もいるかもしれません。
写経は正しい方法で実践すれば初心者にとって効果的な学習方法になります。
プログラミングの写経の効果
プログラミングの写経は、先述したように次の点で学習効果が高いとされています。
- 基本の文法が学べる
- プログラム言語の流儀が分かる
- 小さな経験が自信になる
以下で詳しく解説します
基本文法が分かる
写経で一番効果があるのは、その言語の基本的な文法が学べることです。
プログラムを1文字ずつ入力すると、
- どのような文法になっているか
- どのような構造になっているか
といった点を体感的に知ることができます。
学習対象の情報をインプットして正確にアウトプットすることは、初期の学習過程において効果が高い勉強法です。
そのため写経では、基本的な文法・作法などを短期間に身につけやすいのです。
プログラム未経験の初心者こそ、写経をする価値があると言えるでしょう。
プログラム言語の流儀が分かる
写経することで、プログラム言語特有の書き方やルールが分かります。
プログラム言語により、変数名や関数名の付け方、コメントの書き方など固有の流儀があります。
例えば、変数名や関数名の付け方は以下のような流儀があります。
- 型名を先頭に書くハンガリー記法
- 英単語の先頭は全て大文字にするキャメル記法
プログラム言語の仕様としては、「その言語の流儀」に従ったほうがよいとされています。
「プログラム言語の流儀」は、先人の知恵により何かしら考えられて出来ているからです
そのため、写経でプログラム言語の流儀を早めに知っておくと良いです。
小さな経験が自信になる
プログラムを写経して1つずつ動かしていくと、一人で作り上げたという自信になります。
この「自分で作れたという自信」は意外と重要です。
写経でプログラミングを経験を積むことで、新たに作るプログラムもスムーズに着手しやすくなるのです。
練習を繰り返せば、お手本がない状態でも、徐々に1人でプログラムが書けるようになっていきます。
写経をするべき人は「新たに言語を習得したい人」
「新しい言語を習得したい」時は写経がおすすめです。
具体的に写経をすべき人は、次のような方です。
- プログラミング未経験者
- プログラミング経験があり、新たな言語を習得したい方
新たなプログラム言語を習得するなら、写経をすることで一定以上の効果があります。
では、なぜプログラムを写経すると効果があるのか見ていきましょう。
プログラミングの写経のやり方
写経はプログラミング学習においてとても効果的です。
しかし、いきなり写経すればいいわけではありません。
プログラミングの写経のやり方は、次の順番で行うとよいです。
- 適切なお手本を選ぶ
- ソフトのバージョンを確認する
- 開発環境を作る
- 写経する
- デバッグする
- 疑問点を調べる
以下で詳しい手順を紹介します。
適切なお手本を選ぶ
最初に写経する「適切なお手本」を選ぶことが重要です。
写経のお手本として
- 本
- 雑誌
- Webのブログ記事
などでも良いですが、適当に選んではいけません。
勉強したことが後になって無駄だった!と後悔しないよう準備はシッカリしましょう。
どの写経のお手本がよいのかは、職場の先輩やプログラムが詳しい方に相談するといいですよ。
1人で選ぶときは、できたら直近1年以内発行の新しい本で、ネットでも口コミが良いお手本を選んでみてください。
ソフトのバージョンを確認する
あなたが勉強したい言語は、どのソフトのバージョン(版数)かを確認することも重要です。
ソフトとは「プログラムを開発する環境」のことです。
プログラム言語の進化はかなり早く数年経つだけでかなり変わってることが多いです。
同じ言語でもバージョンが違うと、プログラムが動かないことがあります。
仮に動いても想定しない動作になる可能性もありますので、注意したいです。
また、「新しいバージョンほど良い」というわけではないです。
会社のプロジェクトによっては、古いバージョンのソフトを使うこともあります。
開発環境を作る
プログラム開発をするには、プログラムを書くエディターなどの開発環境のソフトが必要です。
まずは、写経のお手本でおすすめされているコーディングの開発環境を構築しましょう。
初心者の方は、IDE (統合開発環境) がおすすめです。
IDEは
- コーディング
- コンパイル
- リンク
- デバッグ
- テスト
など総合的に対応出来る開発環境です。
IDEはインストールするだけで開発環境が整うので便利です。
初級者向けの本では、IDEの開発環境をおすすめしているケースが多いです。
写経する
ここまで準備が整ったら、一番簡単なコード(プログラム)の写経を始めます。
まず、「簡単なプログラム」を書いて動かしてみましょう。
プログラム初級の本なら大抵、”Hello World!“と表示させるプログラムから始めることが多いです。
面白そうだからといって、いきなり難しいプログラムから始めてはいけません。
上手くいかない場合に、何が原因で上手くいかないか特定が困難になるためです。
デバッグする
デバッグ機能(書いたプログラムの問題点を調査・修正する)で動作を確認する必要があります。
コーディング環境には、デバッグ機能があります。
コードを写経しながら動作確認をしていくことで、コードの意味を理解することができるようになります。
疑問点を調べる
写経をしたときに、疑問があったら調べるクセを付けると上達が早いです。
なぜこのような書き方をしているんだろう・・・?
といった疑問を常にもっていると上達しやすいです。
そして疑問を持ったら調べ深めていくことで知識が深まっていきます。
なので、写経の段階から疑問を持ったら調べる癖をつけると、かなり実力が付きます。
プログラミングの写経の無駄(NG)なやり方(紙に手書き)
プログラミングの写経で無駄(NG)なやり方は以下の2つです。
- コードをノートなどの紙に書く
- 何も考えずに写すだけ
以下で詳しく説明します。
コードをノートなどの紙に書く
プログラミングのコードをそのまま「紙のノート」や「メモ帳」に書くのはオススメしません。
コードを紙に書いても、実際に使うときはPCに打ち込みます。
再利用するかもしれないコードはテキストファイルなどで保存しておきます。
プログラムコードそのものを完全に暗記する必要はないです。
分からなければ、ドキュメント・マニュアルを参照しながらプログラムを書ければよいです。
ベテランのプログラマーほど記憶だけに頼らず、ドキュメントで仕様を確認しながら確実にプログラミングしています。
何も考えずに写すだけ
何も考えずに写すだけの写経は意味がないです。
もちろん、最初は何だか分からないので写しているだけ、ということもあるかと思います。
何も分からないところからスタートすれば、誰もがそんな状態になるかもしれません。
でも、諦めないで1単語・1行ずつでもいいので、「文法」や「プログラムの構造」などを眺めてみてください。
コツは「自分が写しているコードを他人に説明する為にはどうしたらいいか」を考えることです。
他人に説明するためには自分が理解していなければなりません。
裏を返せば他人に説明できれば自分が理解できている指標になります。
なので、人に教えられるように学ぶと成長が早いです。
やがて、徐々に写しながらプログラムの構造や仕組みが、分かってくるようになるはずです。
プログラミングの写経の効率的なやり方
プログラミングの効果的な方法は以下の3つです。
- ウィンドウをスクリーンに2つ並べる
- 本を立てる台、ページを止めるクリップを使う
- 入力補完機能を使う
それぞれ詳しく説明します。
ウィンドウをスクリーンに2つ並べる
写経のお手本がWebサイトの場合、画面のウィンドウを2分割するのがおすすめです。
左側をお手本のウィンドウ、右側をエディターのウィンドウにするのです。
1画面でお手本とエディターが同時に見られるので、作業がかなり効率的になります。
- WindowsならWindowsキー+矢印キー(←→↑↓)
- Mac OS(OS X El Capitan 以降)ならSplit Viewという機能
といったものを使えばそれぞれのOSで簡単にウィンドウ分割ができます。
ウィンドウ左上隅にあるフルスクリーン表示のボタンを長押しすると、ウィンドウが縮小表示に変わります。
縮小表示にすると、画面左側・右側にマウスでドラッグできるようになります。
本を立てる台、ページを止めるクリップを使う
写経のお手本が本の場合は、ブックストッパーを購入するといいです。
ブックストッパーはパソコンをしながら手で押さえなくても本が読める台やページが閉じないようにするクリップです。
プログラミングの本は分厚いものが多いです。
なので、ブックストッパーで抑えると作業がしやすくなります。
ひと手間かけるだけで、写経が大分楽になりますので利用してみてください。
入力補完機能を使う
エディターの入力補完機能(インテリセンス)を使いましょう。
エディターとはコンピューター上でプログラムコードを編集するソフトです。
エディターには、入力補完機能があります。
入力補完機能とは、キーボードで文字を入力すると、後に続く単語・文字を保管してくれる機能です。
標準的な構文は、途中まで入力すると候補が出てすべてタイプする必要がありません。
そのため入力補完機能は、スペルミスがなくなり、労力が格段に減ります。
プログラミングの写経は楽しいのか?写経を楽しむコツ
結論から言うとプログラムの写経は初めは楽しくありません。
しかし積み重ねていくと楽しくなっていきます。
写経ははじめの方は楽しくないです。
むしろ、辛いです。
最初はうまくいかないことばかりでストレスにさいなまれます。
全く知らないプログラム言語に挑戦するときに誰もが通る道だね
しかし、一通りの写経が終わるころになると、急激にストレスがなくなって、楽しくなってきます。
新しい言語はこんな動きをするのか?など、新たに興味が湧いてくるようになります。
プログラマーの性として、新しい言語の勉強ほど楽しくて仕方がないはずです。
ここまでくると、あなたもプロのプログラマーに目覚めはじめているかもしれません。
Pythonの写経をするとパイソン使いになれるのか(Pythonの写経について)
Pythonの写経は、パイソン使いにてっとり早くなりたい方におすすめです。
Pythonは、複雑な処理を簡潔に記述できる特徴があります。
簡潔に記述ができる理由として、データの処理方法が直感的に記述できる点が挙げられます。
写経でいくつかのパターンを覚えたらば、後はネットでドキュメントを確認すればプログラミングの方法がすぐ推測できます。
Pythonはこうした使い勝手がいい点が人気のヒミツです。
パイソン使いになりたい方は、まず写経から始めてみてはいかがでしょうか。
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